腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「こちらこそ、桜子さんの都合が合う時でいいので、これからもよろしくお願いします」

いつかお互いに有名になったとしても、桜子さんとの友情が続いていることを切に願った。
気が早いかもしれないが、お互いに有名になっていることも願った。

「もちろん。こちらこそだよ」

お互いを尊敬し合いながら、こうして一緒に過ごす時間を大切にしている。
たまに帰りたくないと思う瞬間(とき)がある。帰ると仕事と向き合わないといけないから。
早く売れたいし、連載も欲しいけど、いつまで担当さんとネームの打ち合わせが続くのだろうかという焦りもある。
そんな焦りから、いつか心が折れてしまう日が訪れるのではないかという不安に襲われる。
時々、こうして息抜きもしないと、心が折れてしまう。同業者だからこそ、気持ちを分かってもらえる。
それが今、お互いに支えになっている。言葉にして伝えてもいるが、心の中でも感謝している。
この時間がずっと続けられるように、私はもっと漫画家としても頑張ろうと決意した。


          *


一時間くらいお茶してから、解散した。
漫画を描く時間も必要だが、やることはそれだけじゃない。家事もやらなくてはならない。
美咲くんの方が遅くまで働いてくれている。私の方が先に帰宅しているのだから、いつまでも油を売ってはいられない。
帰宅して早々、まずは家事をこなした。とりあえずやれることだけをやった。
料理は下拵えとお米の準備だけ済ませておいた。今から漫画を描く。
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