腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「まず彼氏と別れた理由なんだけど。以前、急に押しかけて、二人にお世話にことがあったじゃない?結局あの後、彼とちゃんと話し合って、一旦は上手くいったんだけど、やっぱりなんだかお互いにぎこちなくて。彼が無理してる姿を見てたら、一緒に居ない方がいいのかなって思ったの。
それで改めてお互いに思ってることをちゃんと話し合ったの。その結果、別れることになって。今度はお互いに自分らしくいられる相手を見つけようね…って。
私も彼のことは大好きだったけど、今となっては別れて正解かなって思ってる。一緒に暮らしてみて、お互いの生活リズムとか考え方が違うなってことが分かったから。今はスッキリしてます。一人の時間を謳歌してるよ」

強がっている様子はない。言葉の通り、とても清々しい表情を浮かべている。

「綾香の言い分も分かる。お互いに自分らしくいるって大事だよな。俺も茜に趣味や漫画家の仕事のこと、我慢されてまで俺と一緒に居てほしいなんて思わないもん」

美咲くんの本音を聞いて、私は共感した。私も美咲くんに自分のやりたいことを犠牲にしてまで一緒に居てほしいなんて思わない。寧ろ私の前では我慢せずに好きなことをしてほしい。
綾香は彼氏が自分のために何もかも犠牲にしていると思ったのかもしれない。本当にそうじゃなかったとしても、一度そう捉えてしまうと、もう見方を変えることはできない。

綾香の彼氏さんも綾香の本音を聞いた後、努力したと思うし、綾香も彼氏さんの気持ちを受け止めようとしたと思う。
それでも二人は未来を共にすることはできないと判断し、別れの道を選択した。
別れは悲しいけれど、綾香の話を聞いて、私は綾香が今の方が幸せそうに思えた。表情が生き生きとしている。そんな綾香を見て、私は今の綾香の方が好きだなと思った。
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