腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
そっと背中に手を添えてくれるような、そんな優しさがある。私はその優しさにこれまでたくさん甘えてきた。特に漫画家の仕事を始めてから。
私も美咲くんを支えたい。もっと彼のためになることがしたい。強くそう思いすぎていたことがあった。
でも今となっては、そういうことではないのかもしれないと気づけた。本当にただ傍に居てくれるだけで満足で。もしかしたら、美咲くんもそう思っているのかもしれない。そんな気がした。

「そう言ってもらえて嬉しいな。これからも俺は皆の傍で見守ってるからな」

見守ってくれている人がいるだけで、どれだけ心強いことか。私達は誰一人だって欠けてはならない。皆が居たから今がある。
美咲くんと綾香に出会っていなかったら、私は再び漫画を描くことを再開できなかったと思うし、それに先輩とも向き合えていなかったと思う。
二人は私が抱えていたコンプレックスや悩みを解決してくれた。きっと二人もそうで。私達は出会えたことに意味がある。もう固い絆で結ばれている。この絆が崩れることはないくらい、私達の友情は深いものになった。

「いつもありがとう。美咲だけじゃなくて、茜もね。これからも二人にはお世話になると思うけど、引き続きよろしくね」

それはこちらも同じだ。綾香にもたくさん助けられた。これからもお互いに支え合っていきたい。

「こちらこそ。これからは仕事でもお世話になる可能性もあるから、余計によろしくお願い申す」

「ふふ。茜って相変わらず、面白いよね」

私の言い回しがおかしかったからか、綾香が笑ってくれた。今の綾香には笑ってほしい。色々あったからこそ。
私が綾香を笑わせることができて嬉しかった。しょうもないことであったとしても。

「急に口調がおかしくなったな」
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