腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「そうなんだ。私の漫画ってそんな感じなんだ…」

私は繊細な心理描写が描かれている作品が好きだ。憧れている先生や作品に影響を受けているに違いない。
そういった自分の心の深淵を丁寧に描くことができていると知り、嬉しかった。

「分かる。本当に心理描写が上手なのよ、茜は」

そういえば、担当さんにも同じようなことを言われた気がする…。
どうやら私は、大事なことを見落としていたみたいだ。連載を勝ち取ることだけに意識が向いてしまい、自分らしさを失っていた。
だから連載が勝ち取れないということが分かった。二人にヒントをもらえた気がする。二人に心から感謝した。

「ありがとう。二人のお陰で何が大事なのか分かったよ」

これで次の担当さんとの打ち合わせで、前向きな答えがもらえそうだ。
連載がもらえるかは別として、連載に繋がる答えがもらえそうな気がした。

「そっか。それならよかった。私も二人に会って、めちゃくちゃ元気をもらったよ。まずは仕事を頑張ろうと思う」

それはこっちの台詞だ。仕事に大事なヒントをもらったのだから、とても感謝している。

「そうだな。お互いに良いエネルギーを与え合えたな。俺も週明けからの仕事、頑張れそう」

全員がお互いにエネルギーを分け合い、それを分かち合える。本当に私達の友情は良い関係性だなと思った。

「私も次の連載用のネームで良い返事がもらえそうな予感…」

私がそう言うと、二人の目が輝き始めた。

「え?もしかしてそれって…」

「ついに…?」

二人は飛躍して捉えてくれたみたいだが、私はそこまで良い返事がもらえるとは思っていない。
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