腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「でも今日はパーっとしたい気分なんで、ちょっとはしゃがない?」

特別なこともないし、特別な日でもない。そんな日であっても、皆ではしゃぎたい。幸せな未来に向かって、英気を養うために。

「いいね。俺もそうしたいなと思っていたところ」

「私は二人さえ良ければ、そうしたい!」

たまには気分転換も必要だ。ずっと漫画に向き合っていても、良いものが生まれるわけではない。友達と話して、今日それを体感した。

「じゃ、もう宅配で色々頼んじゃおう。お酒はコンビニに買いに行く?」

「行く!私、ちょうど二人におすすめしたいお酒があるの」

「え?何それ?気になるな…」

「でしょ?話聞いてもらったお礼に私が奢るので、買いに行こう」

「それじゃ、俺、待ってるわ。行き違いで宅配が来ても困るし、ついでに俺が適当に頼んでおくわ。それに俺のお酒の好みは茜が把握してるんで、茜に任せる」

不意に出る夫婦ならではのトーク。綾香がすかさず反応した。

「へえー。なんか今のいいね。ニヤけちゃいますな…」

綾香はニヤニヤした表情で、交互に私達を見てくる。私達はその視線に居た堪れなくなり、顔が沸騰しそうなほど熱くなった。

「もう。からわないで。恥ずかしいから…」

私がそう言うと、後に続いて美咲くんも反論した。

「そうだぞ。恥ずかしから勘弁してください」

私達夫婦はこういったいじりにあまり慣れていない。そのため、こういったいじりをされると、照れて何もできなくなってしまう。
綾香はそれすら楽しんでいる節がある。私達が照れる姿を…。
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