腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「うん。そうだね。早く返事が返ってくることを願ってるよ」

綾香からの返事を待ちながら、私は原稿を描くことにした。一秒でも時間を無駄にしたくない。今は少しでも原稿に集中したい。

「美咲くん。私、綾香の返事を待ってる間に、原稿を描いて待ってようと思うの。今から自室に篭るね」

一応、伝えておく。一緒に住んでいるのだから、何をするのか伝えることは大事だ。こういう状況だからこそより…。

「分かった。無理なく茜のやれる範囲内で頑張れよ。差し入れが欲しかったら言ってくれな。茜の欲しい差し入れをするからさ」

“差し入れ”…と聞いて、私のやる気が一気に上がった。美咲くんの差し入れ…。一体、どんな差し入れをしてくれるのか楽しみだ。

「本当?差し入れしてもらえるの?」

「するよ。だって頑張ってる茜に何かしてあげたいから」

そのお気持ちだけで充分だ。それ以上に望むものなんてない。
でも同時に彼の優しさも大事にしたい。好きな人のために何かしてあげたいと思う気持ちはよく分かるから。それに差し入れ自体がどんなものを差し入れしてくれるのかという純粋な興味もある。

「その気持ちがとても嬉しいです。ありがとう。是非、差し入れをお願いします」

何かしてもらいたい。素直にそう思えた。今、頑張らなくてはならない時期なので、正直、美咲くんに頼れるのは気持ちの面でとても助かる。
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