腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「そう言ってくれてありがとう。俺も茜が傍に居てくれるだけで嬉しいよ」

私は本当に何もしていない。ただ傍に居るだけで。そんな私でもいいと肯定してもらえたことが嬉しかった。

「こちらこそそう言ってもらえてなによりです。いつもありがとう。美咲くんの気持ちが嬉しい」

「俺の方こそだよ。茜と居ると居心地が良すぎて時間の経過もあっという間だし、安心する。俺にとって茜はたった一人の特別な人だから」

不思議なもので。夫婦生活もそれなりに長くなってきたが、まだ喧嘩という喧嘩をしたことがない。
周りの人の話を聞いていると、そろそろ喧嘩したことがあってもおかしくないが、何故か喧嘩が起こらない。
これは私達二人の性格の問題なのかもしれない。喧嘩が起きるほど、相手に対してイライラしたことがない。

…とはいえども、この先はどうなるか分からない。いつか喧嘩する時がくるかもしれない。
そんな未来はさておき、お互いに常に感謝の気持ちを忘れないからこそ喧嘩が起きないし、ずっと一緒に居ても居心地が良いと感じるのかもしれない。

まだ想像できない。美咲くんと喧嘩する時が訪れるかもしれない未来を。ないならないに越したことはないので、このまま何事もなく時が過ぎていくのも悪くない。
寧ろここまで性格の相性が良い人に出会ったことがない。きっと喧嘩なしに過ごせる人なんて早々いない。美咲くんだけが特別で。これから先もずっと特別だ。

「私も美咲くんが特別だよ。美咲くんしかいない…」
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