腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
私はこれからどうなっていくのか分からない。連載をもらえたとはいえども、漫画家を続けていける自信はない。
でももし、万が一の確率で漫画家を続けていけることになったとしたら、その時はいずれ書店の仕事も辞めていると思うので、そうなったらその時は私だって今まで通り一緒に家事を頑張るつもりだ。
今はまだそこまでの余力がないし、そこまで頑張ったら私が倒れてしまう。
そうなったら悲しむのは美咲くんだ。私はそんな美咲くんを見たくはないから、自分のやれることだけを頑張っている。それが美咲くんの望みでもあるから。

「そう思ってくれる茜の気持ちと、ちゃんと言葉で伝えてくれる茜の気持ちが、俺としては嬉しい。本当にありがとう」

美咲くんも同じ気持ちで返してくれる。この気持ちが失われないように、お互いに今後も大事にしていけたらいいなと思う。

「いえいえ。こちらこそ。美咲くんが作ってくれた夕飯、楽しみです」

「そう言ってもらえて、こっちも作りがいがあるよ。それじゃ早速、食べてもらいますか」

美咲くんがお皿に装い始めた。私はすかさず手伝うために美咲くんの傍に近寄った。

「お皿を運ぶくらいはさせてもらうね」

「おう。助かる」

さすがに作ってもらっているので、せめてそれぐらいはしなくては…。

「これはもう運んでも大丈夫?」

「大丈夫。お願いします」

「分かった。任せて」

私は美咲くんが装い終わったお皿を運んでいく。
それを何度か繰り返してようやく食べる準備が整った。

「それじゃ食べますか」

「うん。食べよう」

「いただきます」

「いただきます」

美咲くんは料理が上手だ。私より断然…。
見た目もそうだが、私の旦那はどこまで女子力があるんだと常にしみじみさせられている。
私よりも気配りができて。本当に旦那というより嫁に近い。
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