腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
こんなことを言われても困らせるだけだ。
実家って…。それはもうお母さんと見なしていると言っているようなものだ。
こういう時、自分の語彙力のなさに落ち込む。

「それは俺も同じだよ。もう自分達の家っていう空気感があるんだよな。自然と時間を重ねていく中で出来上がった俺らだけの空気感…というか、茜と俺だけの場所なんだなって最近実感してる」

言葉にして表すのは難しい。それは私達にしか感じられないものだから。

「それだよ、それ。言いたいことを言ってもらえてスッキリした。そうなの。私達にしか分からない感覚なの。それが美咲くんに分かってもらえて嬉しい」

同じ気持ちを伝えたい人に伝わっていることがとても嬉しい。
語彙力のない自分の言葉が、こうして以心伝心できているということが本当に奇跡だし、夫婦になってきているなと感じた。

「俺も嬉しいよ。茜に分かってもらえて。これは夫婦の愛の力ですかね?」

その問いに私は迷わずに答えた。

「愛の力ですね。それ以外に勝るものはない!」

こういうふざけたノリにも付き合ってくれるし、お互いに嫌な気持ちにならない。寧ろこういうふざけたノリが楽しい。
色々価値観も合うし、お互いに自然と距離感を測れている。一人になりたい時は一人になるし、一緒に居たい時は居る。最近は私の本業が忙しいため、あまり一緒に居る時間を取れていないが…。

「だな。愛の力恐るべし」
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