腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「あの、竹宮さん…」

お引き受けすると言っておきながら、こんなことを言うのは筋違いと分かった上で聞く。信頼している担当さんだからこそ…。

『はい、なんでしょうか?』

「私はこれまでBLを描いてきたじゃないですか。きっと私の読者はBLを描くことを望んでいると思うんです。
だからBL以外の作品を描くことに、ファンの方が嫌悪感を抱かないか、それだけが心配です」

こんなことを相談されても、竹宮さんを困らせるだけだ。
聞いてから聞かなければよかったと後悔した。そんなの実際にその状況になってみないと分からないことだ。

『そうですね、確かに嫌悪感を抱かれる読者の方はいらっしゃるかと思います。
ですが、本当に先生を好きなファンの方でしたら、どんな先生でも追いかけてきてくださると思います。
中にはファンの方によって、先生が描かれる作品のジャンルによって応援する・しないを決める方もいらっしゃると思いますし。
先生がお気になさられるほど、ファンの方への影響は少ないかと思われます』
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