妹に代わり泉に身を投げた私、湖底の街で愛を知る 〜虐げられた私が幸せを築くまで〜
第23話 王国side
一週間後。
結果の共有のため、教皇は王宮を訪れていた。ただし今回は内密に向かうのではなく、事前に許可を得て泉に沈んだ聖務者へと祈祷を捧げるために。普段のように煌びやかな馬車で、彼は王宮へと足を運んだ。
しかし、内心は落ち着かない。女神デューデの意志に背いていたら……彼はそう考えて無意識に唇を噛んでいた。訪れた泉で一心不乱に祈り続ける。
……その後、一縷の望みをかけて挑んだ王家との面会。
暗部の調査によると、身を投げた娘が姉であるエーヴァだと判明したのである。つまり、赤い光……あれは彼らへの最初で最後の警告だったのだ。
その話を聞いた者たちは、言葉を紡ぐことができなかった。国王は頭を抱え、王妃は唖然とし……教皇は力が抜けたのか、床に手と膝をついた。
彼らは神託に関係ない者の命を奪ったのだ。その事実を突きつけられ、誰もが続きの言葉を発することができず、沈黙が場を支配する。
そして冷え冷えとした室内に響き渡るのは、暗部の感情無き言葉のみ。それが更に皆の罪悪感を引き出していた。
「以上です」
全ての報告が終わり、暗部の者は一人陛下の前で首を垂れている。彼の報告が終わっても、やはり誰もが声を上げることができない。
グレイザント公爵家の裏切りは、神をも欺く暴挙である。
しかも現在リリスは隠れて仮面舞踏会にも出入りしているという。
現在リリスは、会話を楽しみながら数人の男性と踊り帰宅するだけではあるようだ。そして暗部が調査を始めたのと同時期にグレイザント公爵家でもリリスの無断外出が判明し、そこから彼女は夜中に外出することは無くなっている。
けれども、最初のエーヴァとリリスの入れ替わり、という点が彼らにとっては一番の衝撃であった。
結果の共有のため、教皇は王宮を訪れていた。ただし今回は内密に向かうのではなく、事前に許可を得て泉に沈んだ聖務者へと祈祷を捧げるために。普段のように煌びやかな馬車で、彼は王宮へと足を運んだ。
しかし、内心は落ち着かない。女神デューデの意志に背いていたら……彼はそう考えて無意識に唇を噛んでいた。訪れた泉で一心不乱に祈り続ける。
……その後、一縷の望みをかけて挑んだ王家との面会。
暗部の調査によると、身を投げた娘が姉であるエーヴァだと判明したのである。つまり、赤い光……あれは彼らへの最初で最後の警告だったのだ。
その話を聞いた者たちは、言葉を紡ぐことができなかった。国王は頭を抱え、王妃は唖然とし……教皇は力が抜けたのか、床に手と膝をついた。
彼らは神託に関係ない者の命を奪ったのだ。その事実を突きつけられ、誰もが続きの言葉を発することができず、沈黙が場を支配する。
そして冷え冷えとした室内に響き渡るのは、暗部の感情無き言葉のみ。それが更に皆の罪悪感を引き出していた。
「以上です」
全ての報告が終わり、暗部の者は一人陛下の前で首を垂れている。彼の報告が終わっても、やはり誰もが声を上げることができない。
グレイザント公爵家の裏切りは、神をも欺く暴挙である。
しかも現在リリスは隠れて仮面舞踏会にも出入りしているという。
現在リリスは、会話を楽しみながら数人の男性と踊り帰宅するだけではあるようだ。そして暗部が調査を始めたのと同時期にグレイザント公爵家でもリリスの無断外出が判明し、そこから彼女は夜中に外出することは無くなっている。
けれども、最初のエーヴァとリリスの入れ替わり、という点が彼らにとっては一番の衝撃であった。