訳あって、推しに激似のクールな美容外科医と利害一致のソロ活婚をしたはずが溺愛婚になりました
やがてキスは深まり、互いの熱をわかちあうようにして縺れあう。
央輔の右手がニットの裾から侵入して胸の膨らみを揉みしだく。左手では腰の括れや殿部の曲線をいやらしい手つきで撫で回す。
「あっ……んぅ、ふ、うっ……ん」
静寂に包まれたリビングには、ふたりの漏らす水音とあえかな吐息とが奏でる甘い音色が響いている。
気づけば、央輔に抱き上げられた杏璃は膝に乗せられていた。
膝に跨がるような体勢で央輔にしっかりと抱き寄せられている。たとえ何があっても離しはしないというように――。
杏璃は嬉しい気持ちを抑えられず、央輔の首にぎゅっとしがみつく。
「俺の手で善がる杏璃が可愛すぎて……困る」
すると、央輔がキスの合間に困ったような声で呟いた。
まるで言葉を裏付けるかのように、密着した身体を通して、央輔の分身が示す身体的変化までもが生々しく伝わってくる。
同時に、央輔の興奮度を示すようにキスがより濃厚になり激しさを増していく。
杏璃の望み通り、確かに、夢ではない、と証明してくれている。
(央輔さんに、可愛いと思ってもらえて、こんなにも反応を示してもらえるなんて……すっごく嬉しい)
「んぅ……はぁ、うれ……しぃ」
杏璃は央輔とのキスに溺れながらも、自分の気持ちを伝えたくて央輔にぎゅぎゅっと抱きついた。
密着した互いの身体が触れ合うたびに、央輔の熱く滾る昂りの硬度と質量とが増していく。
乱れたスカートのあわいからは央輔の大きな手が忍ばされ、太腿の柔肌を味わうかのようにして往き来している。
そのどれもが杏璃の秘めたる官能を呼び起こす。
まだ直接触れらていないのに、恥ずかしいほど潤っているのがわかる。
互いに示す反応が確かに夢ではないのだという証だと思うと、羞恥よりも喜びのほうが勝る。
お互いがお互いにとって、唯一無二の推しなのだと思うと、喜びもひとしおだ。
――一分でも一秒でも速く、推しである央輔とひとつになりたい。
杏璃の身も心も、もうその想いだけで埋め尽くされていた。矢も楯もたまらず、杏璃は欲望のままに言葉を紡ぐ。
「っ……もぅ……央輔さんっ……満たしてぇ。……お願い……速くぅ」
困ったように苦い笑みを零した央輔が杏璃の耳元に囁きかけてくる。
「ふっ、俺の推しは可愛いだけじゃないな。お強請りの時は、最高にエロくて、可愛いがすぎる。俺も、今すぐ杏璃のナカに入りたい」
だが途中から切羽詰まった様子で杏璃の身体に縋るように抱きついてきた。
「あー、クソッ、限界だ。杏璃、いくぞっ」
――もう一刻の猶予もないようだ。
杏璃がそう悟ると同時、央輔に持ち上げられた身体が大きく浮遊し着地する寸前、勢いよく最奥まで穿たれていた。
「あんっ、や、あああぁっ――――!」
央輔を受け入れる心づもりがあったはずなのに、あまりに激しい一突きにより、杏璃は呆気なく達してしまう。
衝撃を物語るように、瞼の裏には閃光が瞬いていた。
弛緩した杏璃がくたりと胸に寄りかかると、央輔にふわりと抱きしめられ、つむじにチュッと甘い口づけが降らされた。
それだけで、天国にでも召されたかのような幸福感に身も心も満たされる。
溢れんばかりの幸福感に、全身が歓喜するかのごとく反応をします。
あたかも、大きく怒張した央輔の細部に至るまで身体に刻み込むかのよう。
央輔が悩ましげに呻いた後で、杏璃に称賛の言葉をかけてくれる。
「くっ、はぁ……相変わらず締め付けがヤバいな。それにしても、俺を受け入れた途端イクなんて、やっぱり杏璃は可愛いがすぎるな」
達した余韻に苛まれながら杏璃も負けじと言い募る。
「……お、央輔さんも……格好いいがすぎますよ」
――推しが想いを伝えてくれるなら、同じようにどんな想いも伝えておきたい。
はじめは、利害一致のソロ活婚をしたにすぎない仮初めの夫婦関係だった。それが正真正銘の夫婦になれたのだ。
推しに同じように想ってもらえるなんて、奇跡としか言いようがない。
だからこそ、なおのこと大切にしたい――それこそ宝物のように。
「杏璃に出会うまで、そんな言葉をかけられても煩わしいとしか思えなかったのにな。杏璃に言われると、悪くないな」
「なら、これからはたくさん伝えますね」
「ふっ、そんなこと言える余裕があるなら、もう動いてもよさそうだな」
「はい、大丈夫ですよ。だから我慢しないでくださいね」
「我慢なんてできるわけないだろう。俺の推しは可愛いがすぎるんだからな。それに、今夜は寝かせるつもりはないって言っただろ」
「はい、そのつもりです」
「やっぱり俺の推しは可愛いがすぎるな。もう愛してるなんて言葉じゃ足りないぐらいだ。改めて、杏璃への愛は永遠に不滅だと誓う」
「あっ、ズルイ。私も誓います。央輔さんへの愛は永遠に不滅です!」
この夜、永遠の愛を誓い合った杏璃と央輔は、飽きることなく互いの身体に永遠に尽きることのない愛を刻み込んだ――