ようこそときめき部!~恋も夢も見つかるときめきだらけの部活動⁉
4、ときめき部部内会議
翌日から本格的に授業がはじまって、放課後にはすっかりへとへとだった。
慣れない学校にクラスメイト、それに急に複雑になった中学校の授業の単元。
このあとに部活動もあるのだから、なかなかにハードだ。
私が机に突っ伏していると、その机がこんこん、と小さく叩かれる。
「咲森さん」
顔を上げると、放課後だっていうのに、まったく疲れを見せない爽やかな表情を浮かべた星名くんがいて。
「部活、一緒に行こう?」
部活に一緒に行く。
なんだか新鮮な響きだった。
私の通う小学校は、部活動というものがなくて、クラブ活動だった。
そのクラブ活動は毎日あるものではなくて、週に一日程度。
だから授業が終わって、こうやって部活に行こう、って誘われるのが、なんだか新鮮で中学生になったんだなぁ、なんて当たり前のことを思っちゃった。
「うん! 行こう!」
私は急いで帰り支度を済ませると、星名くんと一緒に教室を出た。
そうしてときめき部の活動場所である、多目的教室へとやってくる。
「こ、こんにちは~」
私がゆっくりと多目的教室のドアを開けると、三滝先輩がにこっと笑顔を浮かべてこっちにやってきた。
「みのりちゃん! 待ってたよ! 今日こそ、写真部に決めたでしょ?」
「え」
そこに夏目先輩もやってくる。
「咲森は文芸部。そうだろ?」
「え、ええっと……?」
私が困っていると、間に星名くんが入ってくれる。
「ちょっと先輩たち! 咲森さん困ってるじゃないですか」
「えー、だって写真部に入ってほしいんだもん」
「文芸部に入る以外、選択肢はないだろ」
多目的教室の入口でそんなやりとりをしていると……。
「新入生か?」
奥から低い声が聞こえて、私たちは声の方に視線を向ける。
そこには背の高い、眼鏡をかけた先輩がいた。上履きのラインが赤色だから、三年生の先輩だ。
私と星名くんは、そろって挨拶する。
「さ、咲森 みのりですっ。昨日からときめき部でお世話になってます!」
「星名 涼です。ときめき部の天文部に入りました!」
三年生の先輩は、眼鏡をくいっと上げる。
「話は三滝から聞いている。星名は天文部、咲森はまだ迷い中だと」
「は、はい!」
「俺は、六崎 志音。ときめき部の軽音楽部に所属している。ときめき部の部長だ」
部長さん……!
六崎先輩が、このときめき部をまとめてるんだ!
「よ、よろしくお願いしますっ!」