ようこそときめき部!~恋も夢も見つかるときめきだらけの部活動⁉
アイスクリームを食べ終わった私たちは、それから公園内を散歩したり、駅前の本屋に寄ったりして過ごした。
本屋さんの新刊コーナーで、先輩は難しい顔をして本を選んでいた。
「どれもおもしろそうだな」
「ですね……。あ! この恋愛小説おもしろそうです! 表紙もかわいい!」
花をモチーフにしたカバーで、恋愛ファンタジー作品だって! 妖精とかも出てくるのかな?
「じゃあ、それにする」
「え?」
夏目先輩は私と同じ本を手に取る。
「咲森とせっかくデートに来たんだから、その記念。咲森が好みの小説を買うことにする」
「え、え、いいんですか?」
「かまわない。咲森が選んだ本だ。きっとおもしろいだろ」
先輩は本をレジへと持っていく。
先輩の言葉にちょっとドキッとしちゃった。
デートの記念に、なんて言われたら嬉しいに決まってるもん。
私、今日、夏目先輩の役に立てたのかな……?
デートを終えた私たちは、ゆっくりと寮への道のりを歩く。
「夏目先輩」
「なんだ?」
「今日、私、お役に立てましたかね?」
なんだか私ばっかりエスコートしてもらって、デート気分を味わってしまった。
今日の経験をもとに、私はデートシーンの執筆がうまくいきそうだけど……。
先輩はどうだろう? なにか新しい発見ってあったのかな……?
「助かったよ、とても」
「そう、ですか……?」
先輩はいつも通りクールな表情のままだった。