ようこそときめき部!~恋も夢も見つかるときめきだらけの部活動⁉

13、私の興味のあること……?


「うーん……」


 部活動が終わり、夜の食堂でカツ丼をもりもり食べながら、私は悩んでいた。

 ときめき部に入ってから体験してきた、写真部、文芸部、放送部の活動に想いをはせる。

 どの活動も体験してみないとわからないことがたくさんあって、先輩たちの好きって気持ちを間近で見てきた。
 みんなそれぞれ自分の部活が大好きで、それに真剣に向き合って活動してる。

 本当に楽しい活動ばっかりだった。

 だからこそ、悩んじゃう。

 いつかどこかの部活に入ることを決めなくちゃいけないのに、どれも楽しくて迷っちゃうんだ。


「あー、どうしよう~!!」


 優柔不断な私は、決めることが本当に苦手。
 晩ご飯のメニュー選びだって、いっつも迷っちゃうもん。

 今週は放送部の体験入部で身体を使ったせいか、すっごくお腹が空いて、毎日もりもり食べちゃった。
 私が悩みながらも、お米を口に頬張っていると……。


「咲森さん、なんだかハムスターみたい」


 ふふっと笑い声が聞こえて顔を上げると、そこには星名くんがいた。


「ほふぃなふんっ!」
「咲森さんとゆっくり話すの、なんだか久しぶりだね」


 星名くんはからあげがもりもりのったお盆を置くと、私の向かいに座った。

 私は口の中のものをあわてて飲みこむ。


「そうだね。ここのところ先輩たちの部活の体験入部でばたばたしてたから」
「今週は伊瀬先輩の放送部だったんだっけ?」
「うん! 放送部すっごく楽しかったよ! なんだかしゃべるのが上手になった気がする!」
「咲森さん、もともと声がきれいだから、放送で聞くのもいいかも。なんて、俺が他の部活を進めるようなこと言っちゃいけないんだけどさ」
「んぐふっ」


 声がきれい、なんてさらっと言われて、私はびっくりしちゃったんだけど、星名くんはそんなことまったく気にしていないみたい。
 ちょっとドキッとしちゃったよ。


「ああ、それで」
 と星名くんはうなずく。


「なんだか頭を抱えていたみたいだったけど、どの部活動も楽しくてどこに入るか悩んでたんだ?」
「そうなの」


 まだ体験入部は二つ残っているわけだけれど、三つを終えた段階でもうすごく迷っているのに、五つに増えたらきっとまた迷っちゃう……!

 優柔不断な自分に、ため息が出ちゃうよ……。


「あわてずにゆっくり決めたらいいと思うよ。もしかしたら、ときめき部以外のことに興味が出てくるかもしれないし」
「え?」


 そっか。それはそうだよね。

 部活動見学のとき、すぐに決められなくて、とりあえずいろんな部が一緒に活動しているときめき部に入ることにした。
 けれど、もしかしたらこの五つの部活よりも、自分の興味があることが出てくるかもしれないんだ。

 私はどんなことが好きなんだろう?


 こればっかりは、色々体験してみるしかないよね!
 よし! 来週からの体験入部も、全力で楽しもうっ!



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