ようこそときめき部!~恋も夢も見つかるときめきだらけの部活動⁉
14、体験入部4 軽音部
「来たな、咲森」
翌週の放課後。
ときめき部の活動場所である、多目的教室に行くと、六崎先輩が仁王立ちをして待っていた。
「よ、よろしくお願いしますっ!」
私はがばっと頭を下げる。
今週の体験入部は、六崎先輩の所属する軽音楽部。
六崎先輩はこのときめき部をまとめている三年生の先輩とあって、なんだか威厳みたいなものを感じる……。他の先輩よりもちょっとだけ緊張しちゃう……。
「こちらこそ、今週はよろしく頼む」
先輩はかけている眼鏡をくいっと上げる。
「軽音楽部って、どんな活動をするんですか?」
軽音楽部。名前は聞いたことがあるんだけど、なにをする部活動なんだろう?
音楽って、部活名に入っているから、きっと音楽関係の部活動だと思うんだけど、それって吹奏楽部やオーケストラ部とは違うのかな?
私の質問に、六崎先輩は大きくうなずいて説明してくれる。
「軽音楽部は、その名の通り、気軽に楽しめる音楽のことだ。クラシックのように堅苦しくなく、最近はやりの曲なんかをバンド形式で楽しむ部活動だ」
「バンド……! あのギターやドラムがある!?」
「そうだ。かっこいいだろう!」
歌番組でもバンドのグループはいくつか見たことがあった。
それの部活版みたいなものが、軽音楽部なんだ!
「ちなみに先輩は、なんの楽器をやっているんですか?」
「エレキギターだ」
そう言うと先輩は、壁に立てかけられていた楽器ケースから空色のエレキギターを取り出した。
エレキギターにコードのようなものを繋いだ先輩は、室内にある、真っ黒な箱みたいな機械にその先を差しこんだ。
そうして先輩がギターの弦をひとなですると、ジャーンと大きな音が響いた。
「わあ!」
「この真っ黒な箱みたいな機械は、アンプと言ってな。エレキギターそのものはそのままだといい音が出ないんだ。だからこのアンプに繋いで、音を出す」
また大きくジャーンと弦の震える音が鳴る。
こんなに間近でギターを見るのも音を聞くのもはじめてで、私はきらきらと目をかがやかせていた。
「かっこいい!」
「そうだろう!」
六崎先輩はどやっと大きく胸を張る。