ようこそときめき部!~恋も夢も見つかるときめきだらけの部活動⁉
17、体験入部5 天文部
いよいよときめき部内の体験入部も、今週で最後。
最後の部活動は、星名くんの所属する、天文部だった。
「星名くん、今週はよろしくお願いします!」
「こちらこそ! よろしくね、咲森さん」
もう大分見慣れた星名くんの笑顔に、なんだかほっとしちゃう。
ときめき部の先輩たちはみんなとっても個性的だったから、星名くんの穏やかな笑顔がすごく落ち着くんだ。
「天文部って、星を見る部活動だよね?」
「ざっくり説明するとそうかな? 宇宙に存在する惑星や星を観測したり、それにまつわる距離とかの数学的な計算もあったりするんだけど……。咲森さんとは、この時期に見える星座を探して、一緒に見られたらなって」
「天体観測って、ちゃんとするのははじめてかも! 夜に空を見上げて星がきれいだなぁ、って見るくらいで」
私の言葉に、星名くんは嬉しそうににこりと笑う。
「それも十分天体観測だよ。少しでも星に興味を持ってもらえて嬉しいな」
「でも星座の知識とかはまったくないので、先生! よろしくお願いしますっ!」
私がぺこっとお辞儀をすると、星名くんは腰に手を当てて、「うむ!」とうなずいた。
なんだかそのやりとりがおかしくて、私と星名くんは同時に吹き出して笑った。
天体観測は夜に行うので、今日は先生の許可を得て、最終下校時刻のあとも学校に残るのをOKしてもらった。
私と星名くんは学院の屋上にやってくる。
屋上にある半球状の天体ドームと呼ばれる観測室にやってくると、人影があった。
それは……。
「咲森さん、星名くん、お待ちしてました」
穏やかな笑顔を浮かべた、野田先生だった。
「え! 野田先生!? 先生が今日つきそってくれるんですか?」
先生とは花がたくさん咲いている温室でよくおしゃべりするから、すっかり仲良し。
星名くんが野田先生に変わって説明してくれる。
「野田先生は、ときめき部の顧問の先生だよ」
「ええっ! そうだったんですか!?」
野田先生は、ふふっと笑う。
知らなかった!
でもたしかに、部活動って顧問の先生が必要だもんね! まさかそれが野田先生だなんてびっくりだよ!
「私はここにいるからね、二人でゆっくり天体観測を楽しんでね」
「はいっ!」
「行こう、咲森さん」
「うん!」
星名くんに天体ドーム内を案内してもらう。