ようこそときめき部!~恋も夢も見つかるときめきだらけの部活動⁉
19、新しい部活
週明けの月曜日。
放課後になると、私は一目散に温室へ向かった。
少しずつ陽が高くなっているせいか、花々は太陽の光を気持ち良さそうに浴びていた。
「野田先生!」
野田先生は木々の向こうからひょっこりと姿を見せる。
先生はいつものように穏やかな笑顔を浮かべて私の方にやってきた。
「咲森さん、こんにちは」
「こんにちは! 先生、あの!」
私はそこで、ときめき部内で新たな部活を立ち上げたいって、お話しした。
「ふーっ……」
ときめき部の活動場所である、多目的教室の前にやってきた私は、小さく息を整えていた。
今日は、私がときめき部内のどの部活動に所属するのか、先輩たちに報告することになってるんだ。
でも私は私の好きを見つけた。
だから先輩たちの部活に入ることはできなくなっちゃった。
その報告をしなくちゃいけないんだけど、やっぱり先輩たちがどう思うか不安で、私は教室の前でしばらくの間うろうろしてた。
すると。
「咲森さん、入らないの?」
「星名くん!」
後ろから星名くんの声がして、私は振り向いた。
「えっと、入るんだけど、ちょっとその……」
先輩たちがみんな優しいのはわかってるんだけど、でもでも! 緊張するものはするっ……!
私がもじもじしていると、私の手を星名くんがにぎる。
「咲森さん、大丈夫だよ」
星名くんの手は温かくて、不思議ととても安心する。入学式の日、私の手を引いてくれた星名くんを思い出す。
もう大丈夫。
私は迷ったりしない。
私は、私の好きを見つけたんだ……!
「ありがとう、星名くん!」
私は星名くんの手をぎゅっとにぎり返すとそのまま、教室のドアを開けた。
「おっ、みのりちゃんきた! やっほー!」
「遅いぞ、咲森」
「ようやく来たか!」
「……こ、こんにちは……」
千景先輩、夏目先輩、六崎先輩、伊瀬先輩がそれぞれ出迎えてくれる。
隣を見ると、星名くんが力強くうなずいてくれた。
私は覚悟を決めて、口を開く。