ようこそときめき部!~恋も夢も見つかるときめきだらけの部活動⁉
「そうなると、部活動発表会はどうする? みのりちゃんも加えて、やっぱりじゃんけんかな?」
千景先輩の言葉に、私は手を挙げる。
「あのっ! それなんですけど!」
視線が一気に私に集まる。ドキドキしながらも、自分の意見を口にする。
「部活動発表会は、どれか一つにするんじゃなくて、全部発表したいです!」
「でも、それだと時間が……」
部活動発表会の各部活動に当てられた時間は十分間だけ。
そしてときめき部は、園芸部をふくめて、六つの部活動が合わさって活動している。
たしかにそれぞれの部活を発表するには、時間が足りないかもしれない。だけど……。
「ときめき部に所属する部活は、どれもすっごく魅力的です! それぞれ一人しかいない部活動だけれど、どの部活もみんなの好きがいっぱいつまって一生懸命活動している部活です! 発表しないなんてもったいないです!」
千景先輩の写真部も、夏目先輩の文芸部も、伊瀬先輩の放送部も、六崎先輩の軽音楽部も、星名くんの天文部も。
みんなみんなちゃんと活動してるすてきな部活なんだ!
それを発表しないなんて、もったいない!
このゆめの学院は、部活動が盛んな学校だもん。
ふつうの学校ならきっと、部員が足りなくて廃部になっちゃってたかもしれない。
それなのに、ときめき部として存続させてくれてるってことは、きっと学院側もどの部活動も大事にしてくれていて、その活動を知りたいと思うんだ。だから部活動発表会があるんだと思う。
私たちの好きや夢を、きっと応援してくれる。
「一つの部の持ち時間は、ほんの少しになっちゃうかもしれないけど、それでも、私はときめき部のどの部もみんなに知ってもらいたいです!」
「俺もそう思うよ」
私の意見に、一番に賛同してくれたのは星名くんだった。
「咲森さんが所属する園芸部も増えたし、お披露目みたいな感じで、ときめき部みんなの活動を発表してもいいんじゃないでしょうか?」
今度は部員の視線が、ときめき部の部長である六崎先輩に集まった。
六崎先輩は難しい顔をして腕を組んでいたけれど、決断したように顔を上げる。
「そうだな! 咲森の言う通りだ。ときめき部は、それぞれが誇れる活動をしていると思う! 学院側に知ってもらういい機会だ」
「それじゃあ……!」
「ああ、六つの部活すべて、発表しよう!」
わーっと、拍手が起こる。
「それに、人数も増えて部活の予算も増えるかもしれないしな!」
六崎先輩の付け足された言葉に、私たちは笑いながらうなずいた。