ようこそときめき部!~恋も夢も見つかるときめきだらけの部活動⁉

20、部活動発表会と、ときめき部のそれから


 ときめき部の部活動発表会は、それぞれ一分半くらいに活動内容をまとめて発表した。

 短い時間で発表するのは難しかったけれど、それぞれの好きって気持ちをつめこんだ、いい発表ができたと思う!
 無事に部活動発表会を終えた私たちときめき部は、いつものそれぞれの活動にもどっていた。




 六月になって、雨の日が増えてきた。

 もうすぐ、梅雨入りかな、なんて思いながら、温室で土いじりをして。
 今日の園芸部の活動を日誌にまとめておこうと、ときめき部の活動場所である多目的教室にもどってくる。


「もどりました~」


 多目的教室のドアをガラッと開けると、一気にいろんな音が流れ出す。
 プリンターの印刷音、パソコンのタイピング音、マイクのハウリング音、エレキギターの音がジャーンっと耳に入る。

 はじめは驚いたけれど、もうすっかり慣れちゃった。
 教室内は相変わらず物であふれている。

 私はその一角、教室の隅の、植物図鑑が並ぶ本棚の前の机へと腰を下ろす。

 ここが私の園芸部のもう一つの活動場所。

 隣で熱心に天文雑誌を広げていた星名くんが、顔を上げる。


「咲森さん、おかえりなさい」
「ただいま!」


 そうして机の上に園芸日誌を広げる。

 この日誌は、今日の植物の様子や、作業内容を記録してるんだ。
 花は毎日いろんな姿を見せてくれる。それを忘れたくなくて、私は部活終わりにそれをメモしていた。


「今日は鉢の植え替えをしたんだけど、根がこんなにはっててね……!」


 今日の温室でのできごとを星名くんに話すのも、習慣になってきた。
 星名くんは私の話をいつも楽しそうに聞いてくれるから、ついついたくさんしゃべっちゃうんだ。


「咲森さん、園芸部に入ってからますます楽しそうだね」
「うんっ! すっごく楽しい!」


 好きなことに夢中になる気持ち、ようやくわかった気がする!

 そして、自分が好きなことを、だれかに話したくなる気持ちも!
 私も今、大好きな花のことを話すのが、すっごく楽しいもん!


「まぁた、二人で仲良くしてるの~?」


 星名くんと話していると、千景先輩がひょいっと顔を出す。


「二人は本当に仲が良いよな、もしかして恋仲なのか?」


 夏目先輩もじとっとした目をこちらに向けてくる。


「ええっ! だから、私と星名くんは、」


 同じクラスだから、と弁解しようと口を開きかけると……。


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