夢から逃げた私ですが、過保護なエリート弁護士に溺愛されてます
「今日ですか? でも、お仕事は」
「午前半休とっているから問題ないよ」

 百香ちゃんの顔が幸せに染まるのを確かめ、ハンドルを握りなおした。 
 それからマンションに着くまで、穏やかに流れる幸せな空気を噛み締める間中、自分でも驚くほど顔が緩んだ。

 どんな指輪がいいか、ゴールドとプラチナならどっちが好みだろうか。好きなブランドはあるのか。
 今まで宝飾品に全く興味がなかったが、百香ちゃんの白い指を飾るものだと思ったら、妥協はしたくない。そんなことを話したら、また頬を赤らめてくれた。

 ただただ幸せだった。
 これからも二人で、この幸せを継続させる。その為に、ストーカー問題を一刻も早く解決しなければならない。
 百香ちゃんの笑顔に頬を緩めながら、頭の冷静な部分ではこの先どう動こうか考えていた。
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