両片想いの恋愛ゲーム
秘密の気持ち
「はよ」


「あっ!おはよ〜、慧斗(けいと)




下駄箱で、後ろからかけられた声に振り向けば、そこには私、根室 翠雨(ねむろ みう)の好きな人、郡治(ぐんじ)慧斗が立っていた。




朝から会えるなんて嬉しい!なんて思いながらも、いつも通りを装ってそちらへ向かう。


つい最近、夏服に変わったばかりの制服は、スラっと背の高い慧斗によく似合ってる。




私は友だちによくネコみたいって言われる性格。少し気まぐれなところも、あるからかも……?


慧斗はちょっと無気力なところもある男子。すごいポーカーフェイスなんだよね。




「今日早いね」


「朝、早く準備終わったから」


「珍しい!雪でも降るんじゃない?」




教室に向かいながら、軽口を叩きあう。こういう時間が大好き。




でも私と慧斗は違うクラスだから、私のクラスの2年3組の前で別れる。ちなみに慧斗は6組。




同じクラスじゃないクラス表を見たとき、どれだけ神さまを恨んだことか。


まあ、一回も同じクラスになったことないんだけど。




教室に入って、教科書を自分の机の中に移したりしていると、斜め前の先に腰掛けた人影が目に入る。




「翠雨〜!おはよ〜!」


鈴歌(りんか)、おはよ〜」




去年から同じクラスの鈴歌が登校してきてたみたい。




鈴歌はテンション高めで、身長低めな可愛い系女子。ちなみに絶賛片想い中の仲間でもある。


実は、ハーレムって言葉を知らないくらい天然記念物もののピュア度も持ち合わせてる。
< 2 / 18 >

この作品をシェア

pagetop