夜明けが世界を染めるころ
私は、ルイとレオに目を向ける。
「2人も……ありがとう」
ブティック〈グロウ〉のデザイナーと、料理人。
一見すると戦場とは無縁の、異色の組み合わせ。
それでも――。
ルイは紫統タンザナイト公爵家の元騎士団員。
しかも相当な実力者だ。
レオも元騎士団員で、
“狂乱の金獅子”と呼ばれるほどの腕を持っている。
「ふふっ」
ルイが口元に笑みを浮かべる。
「私も、あの頃を思い出して特訓するわ。
ブランクはあるけど……体は覚えてるもの」
その隣で、レオが力強く拳を握る。
「俺も!」
少し照れたように笑いながら続ける。
「筋トレはずっと続けてるからな。
あとはもう、剣をとにかく振るだけだ」
「頼もしいな」
私は続ける。
「ロベルトとアレンまで……
随分と巻き込んじゃったね」
そう言うと、2人は、ほぼ同時に首を振った。
「俺は、お嬢様のことを昔から知ってます」
ロベルトが、真っ直ぐに言う。
「だから今さらですよ。一緒に戦いましょう」
その言葉は短いが、揺るぎがない。
積み重ねてきた時間が、そのまま強さになっていた。
続いて、アレンが少し緊張した様子で口を開く。
「俺は……まだ新人で、お嬢様との付き合いも短いです」
一度、言葉を探すように視線を落とし、それから続けた。
「それでも、お嬢様が背負うものを、俺も背負います。
正直、どこまで役に立てるかわかりませんけど……
いないよりはマシ、くらいにはなれます」
その言い方に、思わず微笑んでしまう。
「随分、謙虚だね」
私は2人を見て、はっきりと言った。
「でも……ありがとう」
胸の奥が、じんわりと温かくなる。
強い者も、未熟な者も。
それでも同じ場所に立ち、同じ覚悟を持つ
「2人も……ありがとう」
ブティック〈グロウ〉のデザイナーと、料理人。
一見すると戦場とは無縁の、異色の組み合わせ。
それでも――。
ルイは紫統タンザナイト公爵家の元騎士団員。
しかも相当な実力者だ。
レオも元騎士団員で、
“狂乱の金獅子”と呼ばれるほどの腕を持っている。
「ふふっ」
ルイが口元に笑みを浮かべる。
「私も、あの頃を思い出して特訓するわ。
ブランクはあるけど……体は覚えてるもの」
その隣で、レオが力強く拳を握る。
「俺も!」
少し照れたように笑いながら続ける。
「筋トレはずっと続けてるからな。
あとはもう、剣をとにかく振るだけだ」
「頼もしいな」
私は続ける。
「ロベルトとアレンまで……
随分と巻き込んじゃったね」
そう言うと、2人は、ほぼ同時に首を振った。
「俺は、お嬢様のことを昔から知ってます」
ロベルトが、真っ直ぐに言う。
「だから今さらですよ。一緒に戦いましょう」
その言葉は短いが、揺るぎがない。
積み重ねてきた時間が、そのまま強さになっていた。
続いて、アレンが少し緊張した様子で口を開く。
「俺は……まだ新人で、お嬢様との付き合いも短いです」
一度、言葉を探すように視線を落とし、それから続けた。
「それでも、お嬢様が背負うものを、俺も背負います。
正直、どこまで役に立てるかわかりませんけど……
いないよりはマシ、くらいにはなれます」
その言い方に、思わず微笑んでしまう。
「随分、謙虚だね」
私は2人を見て、はっきりと言った。
「でも……ありがとう」
胸の奥が、じんわりと温かくなる。
強い者も、未熟な者も。
それでも同じ場所に立ち、同じ覚悟を持つ