夜明けが世界を染めるころ
「ロベルトとアレンまで……
随分と巻き込んじゃったね」

そう言うと、二人はほぼ同時に首を振った。

「俺は、お嬢様のことを昔から知ってます」
ロベルトが、真っ直ぐに言う。
「だから今さらですよ。一緒に戦いましょう」

その言葉は短いが、揺るぎがない。
積み重ねてきた時間が、そのまま強さになっていた。

続いて、アレンが少し緊張した様子で口を開く。

「俺は……まだ新人で、お嬢様との付き合いも短いです」
一度、言葉を探すように視線を落とし、それから続けた。

「それでも、お嬢様が背負うものを、俺も背負います。
正直、どこまで役に立てるかわかりませんけど……
いないよりはマシ、くらいにはなれます」

その言い方に、思わず微笑んでしまう。

「随分、謙虚だね」

私は二人を見て、はっきりと言った。

「でも……ありがとう」

胸の奥が、じんわりと温かくなる。
強い者も、未熟な者も。
それでも同じ場所に立ち、同じ覚悟を持つ
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