夜明けが世界を染めるころ
りんごゼリーを食べ終わり、私はベッドの上でぐーっと伸びをした。
ディランが手配してくれたお医者様にもみてもらい、あと数日はゆっくりすれば大丈夫とのことだった。
そして、お願いして、もらった塗り薬の缶を見つめる。
「……ふぅ」
身体の重さはまだ残っているけれど、昨日よりずっと楽だ。
ディランも、あんな子供みたいな一面があるんだな。
普段は冷静で、感情をほとんど表に出さないのに。
レオ相手になると、途端に大人気なくなるところが少し可笑しい。
(レオは相変わらずだけど)
騒がしくて、距離が近くて、空気をかき回して。
でも、心配してくれているのは伝わってくる。
さて。
今日はまだ休んでいろって言われたし、無理はできない。
軽くシャワーを浴びて、
そのあと少しだけ散歩でもしてこようかな。
そう考えて、上着を羽織り、部屋の扉を開けた。
廊下に出たところで、ちょうど向こうから歩いてきた人物と目が合う。
「……あ」
「お嬢様」
ユウリだった。
相変わらず背筋の伸びた姿勢で、柔らかい微笑みを浮かべている。
「体調はいかがですか?」
「だいぶいいよ!」
自分でも驚くほど、声が明るく出た。
「それは何よりです」
ほっとしたように目を細めてから、すぐに穏やかな口調で続ける。
「ですが、今日はゆっくりなさってくださいね」
「うん、そのつもり」
無茶する気はない。
「シャワー浴びたいんだけど」
そう伝えると、ユウリは頷いた。
「アリスがすでに入浴の準備をしていましたよ」
さすが仕事が早い。
(みんな、私のこと過保護すぎないかな……)
「わかった。ありがとう」
「湯冷めしないよう、お気をつけください」
「はーい」
軽く手を振って、その場を後にする。
廊下を歩きながら、私は小さく息を吐いた。
ディランが手配してくれたお医者様にもみてもらい、あと数日はゆっくりすれば大丈夫とのことだった。
そして、お願いして、もらった塗り薬の缶を見つめる。
「……ふぅ」
身体の重さはまだ残っているけれど、昨日よりずっと楽だ。
ディランも、あんな子供みたいな一面があるんだな。
普段は冷静で、感情をほとんど表に出さないのに。
レオ相手になると、途端に大人気なくなるところが少し可笑しい。
(レオは相変わらずだけど)
騒がしくて、距離が近くて、空気をかき回して。
でも、心配してくれているのは伝わってくる。
さて。
今日はまだ休んでいろって言われたし、無理はできない。
軽くシャワーを浴びて、
そのあと少しだけ散歩でもしてこようかな。
そう考えて、上着を羽織り、部屋の扉を開けた。
廊下に出たところで、ちょうど向こうから歩いてきた人物と目が合う。
「……あ」
「お嬢様」
ユウリだった。
相変わらず背筋の伸びた姿勢で、柔らかい微笑みを浮かべている。
「体調はいかがですか?」
「だいぶいいよ!」
自分でも驚くほど、声が明るく出た。
「それは何よりです」
ほっとしたように目を細めてから、すぐに穏やかな口調で続ける。
「ですが、今日はゆっくりなさってくださいね」
「うん、そのつもり」
無茶する気はない。
「シャワー浴びたいんだけど」
そう伝えると、ユウリは頷いた。
「アリスがすでに入浴の準備をしていましたよ」
さすが仕事が早い。
(みんな、私のこと過保護すぎないかな……)
「わかった。ありがとう」
「湯冷めしないよう、お気をつけください」
「はーい」
軽く手を振って、その場を後にする。
廊下を歩きながら、私は小さく息を吐いた。