白い女
※
(そろそろ……悠聖帰ってくるかしら)
夕食の支度を終え、取り込んだ洗濯物を畳み終わると私はダイニングテーブルの椅子に腰掛けた。
スマホを開けばあと二分で約束の時間だ。
悠作には向かいの美穂子に悠聖を預けてよいものか相談のLINEを送ったのだが、すぐに『構わないんじゃないか』と返事があった。
実家が田舎の悠作にとっては都会育ちの私とは感覚が違うのかもしれない。それとも私が神経質になりすぎているからなのだろうか?
──ピンポーン
(帰ってきた)
十七時ぴったりにインターホンが鳴り、私は慌てて玄関の扉を開けて絶句した。
「ママただいま。楽しかったー」
満面の笑みの悠聖は、この家を出た時と《《違う》》。
「え……悠聖?」
「どしたの? ママ」
悠聖に着せていた洋服は青の車がプリントされたトレーナーとベージュのズボンの組み合わせだったのに、真っ白なスウェットの上下になっている。
「里奈さん、時間ギリギリまでごめんなさいね」
「あの、杉原さん……この服……」
「あぁ、気にしないで。随分前に買ったのだけど着る機会がなくて……春人に着せてみたらピッタリ、あっ……間違えちゃった……悠聖君に着せたらピッタリだったから貰って」
「いや、悪いので洗ってお返しします」
語尾を強めた私に彼女は、長い黒髪を耳にかけながら小首を傾けた。
「遠慮しないで。お向かいさんなんだし。それに悠聖くんは何となく春人に似てるのよ」
「似てる?」
「ええ、我が子みたいに大事に思ってるわ」
美穂子は悠聖の頭をそっと頭を撫でた。
(そろそろ……悠聖帰ってくるかしら)
夕食の支度を終え、取り込んだ洗濯物を畳み終わると私はダイニングテーブルの椅子に腰掛けた。
スマホを開けばあと二分で約束の時間だ。
悠作には向かいの美穂子に悠聖を預けてよいものか相談のLINEを送ったのだが、すぐに『構わないんじゃないか』と返事があった。
実家が田舎の悠作にとっては都会育ちの私とは感覚が違うのかもしれない。それとも私が神経質になりすぎているからなのだろうか?
──ピンポーン
(帰ってきた)
十七時ぴったりにインターホンが鳴り、私は慌てて玄関の扉を開けて絶句した。
「ママただいま。楽しかったー」
満面の笑みの悠聖は、この家を出た時と《《違う》》。
「え……悠聖?」
「どしたの? ママ」
悠聖に着せていた洋服は青の車がプリントされたトレーナーとベージュのズボンの組み合わせだったのに、真っ白なスウェットの上下になっている。
「里奈さん、時間ギリギリまでごめんなさいね」
「あの、杉原さん……この服……」
「あぁ、気にしないで。随分前に買ったのだけど着る機会がなくて……春人に着せてみたらピッタリ、あっ……間違えちゃった……悠聖君に着せたらピッタリだったから貰って」
「いや、悪いので洗ってお返しします」
語尾を強めた私に彼女は、長い黒髪を耳にかけながら小首を傾けた。
「遠慮しないで。お向かいさんなんだし。それに悠聖くんは何となく春人に似てるのよ」
「似てる?」
「ええ、我が子みたいに大事に思ってるわ」
美穂子は悠聖の頭をそっと頭を撫でた。