溺愛されるオッドアイ
道端に置いてくるわけにも行かず、起きるのを待つも起きる気配がしない。
ボトルを持ちながら担ぐのはさすがに難しいから……とりあえず事情だけでも連絡いれておこうかな。
ポケットからスマホを取り出すと、同時にメロディが鳴り、ディスプレイには"椛月"とあった。
……電話なんて珍しい。
今日は椛月の珍しい行動ばかりな気がする。
「もしも──」
『和椛!そっちに──』
出たものの、その先は聞き取れなかった。
電話に出た矢先、後ろから来ていた誰かから急に肩を掴まれて……振り向くよりもはやくまわってきた手が私のみぞおちに入った。
うっすらと見えたのは、複数の男の子たちがが笑ってる姿。
これはきっと──Murkinessだ……私はいいけど……奏くんが……
目を閉じる寸前、手からこぼれたスマホが落ちていくのが見えた──
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「──いっ!おい!」
近くから聞こえる声に、目を開けた。