溺愛されるオッドアイ

それに檻の周りの視界をさえぎるようにカーテンのような布がされていて、薄暗い。
後ろは壁があるみたいだけど、入り口もすべておおわれてるから少し不気味。
それに床はコンクリートでひんやりと冷たいし。

「ね、ねぇ和真くん。もしかしなくても、ここは……」
「ああ……Murkinessの居場所。それも奴らの校舎の中。おまけに地下だ」
「地下?」

だからコンクリートってこと?
中学校に地下室があるなんて……。

地下室があるのはまあいいとしても、なぜ檻があるのか……私たちみたいに標的を見つけたら、逃げないように入れておく、そのためなのかもしれないけど。

でもまずは、この状況をどうにかしないとだ。

縄をほどこうと試みるも、結び方がとくしゅすぎて少しもゆるみはしない。

「やめとけ。変に動くと跡つくぞ。それに、この結び方……慣れてる。簡単にはほどけやしねぇよ」

私が起きる前からどうにかしようと和真くんも試みたんだろう。
私より縄がぐちゃぐちゃになっていたけど、ゆるんではいなかった。
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