溺愛されるオッドアイ
今、また和真くんに気絶されて誰か来たら私ひとりではどうすることも出来なくなる。
そのためには少し離れて和真くんの気絶を阻止するべきかもしれない。
なんとか体を動かし、和真くんから離れようとするも、和真くんはすんなりと私を隠すように動いた。
「は……離れんな」
「え?でも……」
「いつMurkinessの総長が現れてもおかしくない。見張りの奴らもきっと近くにいる……そいつらが何かしに来たっておかしくないんだぞ」
それは、確かにそうだけど。
和真くん自身は大丈夫なのかな。
いつも私から程よく距離をとるのに。
そんなことを考えていると、静かな空間に靴を引きずって歩いてる音が響く。
「っ!」
和真くんはいち早く察知すると、より私を
隠すように体を後ろへと引いた。
こちらに近づいてくるもやもやとした影と足音。
次の瞬間、檻の入り口の部分だけ布がはがされた。