溺愛されるオッドアイ

「誰でもいいだろ。知らねぇままでいろよ」
「うん、生意気だね。そーゆーの、嫌いじゃないけど。外の奴らはどうした?」

外?
私と和真くんは気絶状態だったから、外はどういう状態なのか知らないから……。
ここに来る前にも、乱闘があったのかも。

「ああ……あの校庭から校舎からうじゃうじゃ出てきた連中か?」
「あんなの僕たちには肩慣らしにもならないね」
「ほんとほんと。余裕すぎて困るって感じじゃん?な、椛月くん。お姉ちゃんのためにやってた空手めっちゃ活きてたし」
「は!?……うるさ!」

照れない照れない、なんて新くんに頭を撫でられる椛月。

「ふーん?……でも黒夜、やっぱりお前は来るよなー。良かった、あの二人があそこで寝てるとこ送ったかいがあったよ。来てくれてありが──」
「ごちゃごちゃうるせぇ。望み通り喧嘩ならしてやる。けどな、それはあいつらを檻から出したら、の話だ」
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