溺愛されるオッドアイ
瀬名の言葉をさえぎる奏くんは檻をさして告げる。
すると『うーん』と迷うような声を出した瀬名は、とびきり明るい声で言った。
「だーめっ。Strayの人数が少ない方がMurkinessにとっては勝率上がるしー」
「ふーん?それで万が一に勝てたとしても、かっこわりぃ話にしかならねぇだろ。強さじゃなくて、ただ人数差で勝てただけだ、ってさ」
最後にまた『かっこわりぃな』とつけ足した椛月。
背中しか見えない私たちは言われた瀬名の表情をうかがえないけど……椛月ってば、怖いもの知らずというか……。
「それはなくはない話だけど……別にいいよー、俺は黒夜さえ倒せればなにも問題ないから……ね」
パチンッと瀬名が指を鳴らすと、それを合図にぞろぞろとMurkinessの面々が集まってきた。