溺愛されるオッドアイ

体育館の半分……くらいの地下室が瞬く間にに人であふれ、奏くんたちが入ってきた入口は完全にふさがれている。
それでも慌てる様子は一切なさそう。

「……今のうちだな」
「え?」

起き上がっている和真くんはいつの間に解いたのか、縄を床にたたきつけた。

「え、ほどけたの?」
「ほどけるに決まってるだろ、こんなの。簡単にはいかないってだけで。ほ、ほら……お前のもほどくから後ろ向け……って、俺が後ろ回るからいい」

ちゃんとほどけるまで振り向くなよ、と何度も後ろから声をかけられながら、私はじっとして縄がほどけていくのを待った。

「ほらよ」
「ありがとう」

ようやく自由に動けるようにはなったけど……問題はまだある。

「Stray対Murkiness……東と西、どちらが強いかのでっかい乱闘になる。とは言っても……っやっぱこじ開けるとかむりだな」
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