溺愛されるオッドアイ

だから、視界に丁度不良くんが重なって奏くんが見えなくなってしまい、思わず体が動く。

「ぐぇ!!」

おぼつかない足取りでこちらを振り向いた時に、みぞおちに拳をいれにいった。
だけど私ともう一つ、同じように拳がみぞおちに入っていて。

隣には椛月がいた。

「おお!すげー息ぴったりじゃん」
「さすが姉弟って感じだったね」
「ほめてないでお前らも周り見とけよ。また同じことが起きるかもしれないだろ」

新くんと瑚白くんが私達を見て、すごいと言ってくれるのは嬉しいけど、和真くんの言う通り。
時間が経てばたつほどに、起きてくる不良くんだって出てくる。
奏くんたちを見ていても、周りも見ておかないと。

再びのびた不良くんをちゃんと確認して、また二人へと視線を向ければ、先ほどまでにいた位置よりも下がってきていて……

奏くんが少し、また少しと後ろへと避けながら下がっているのが見えた。
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