溺愛されるオッドアイ
「な、なぁおれ……」
「だめだよ、新」
汗をにじませ何かを言いかける新くんに、瑚白くんは首を振った。
「奏は自分の肩のことを分かった上で瀬名日景と勝負をしてる。なのに間に入ることはしてはいけない」
「そうだ、奏先輩は勝つ。信じろよ」
新くんの、割って入りたいって気持ちは分からないわけではない。
でも、右が使えなくとも総長戦をすることをのぞんだ奏くんの気持ちをむにしてしまうのと同じだから……。
和真くんの言う通り、私たちは静かに奏くんを信じるのみ。
──攻めと防御側にわかれている勝負。
それを少しずつ起き上がりはじめてるMurkinessの子たちも静かに見守り出していた。
誰も私たちにしかけてくる様子はなく、私たちもしかけることはないため、全員が互いの総長に注目する。