溺愛されるオッドアイ

喧嘩した後だというのに走り出す新くんたちを追い、私たちも地下室から外へと出ることにした。
グラウンドに倒れる不良くんたちを見て驚いてれば、瑚白くんは私にスマホを渡してくれた。
この中の誰かが持っていたらしい。

時計が近くになかったから時間の感覚が全くといってなくて、外へと出た時に空が雨がふりそうなほどに薄暗くなっていて、スマホは電源が切られていたから校舎についてる時計を見て驚いた。
夜ご飯に丁度いい時間だったから。
そんなに経っていたなんて……。
グラウンドを歩きながら新くんたちを止めるため、和真くんにスマホを渡すために瑚白くんと椛月はあきれながら走り出す。

四人を見つめゆっくりと歩く奏くんの後ろを歩いていると、奏くんは私と並ぶように速度をよりゆるめた。

「なんの用意をしてたのか、はたまたなにもないのか分からねぇが、懸賞をかけた張本人がもらうってオチになったな」
「……そうだね」

はったりだったのか、本当に懸賞として何か用意されていたのか少し気になるところ。

「俺が、お前をStrayに入れた時に言ったこと覚えてるか?」
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