溺愛されるオッドアイ

「でも、それを聞く前に俺からひとつ」

ゆっくりと奏くんは私の方へと軽く手を伸ばす。

「椿野和椛、俺は正式にお前をStrayにいれたい。一時的な関係ではなく、ずっとな」

……ずっと。

差し出されている手を見つめ、どうしたらいいのかこの手をにぎるべきなのかを考える。
喧嘩、乱闘……とさっきの光景を思い出すと迷いがしょうじていると、不意にみけんを突かれた。
驚いて奏くんを見れば、フッと笑われる。

「それに言ったろ?……悪くねぇって」
「それって……私の蹴りのこと、だよね?」

喧嘩の最中に言ってたから……。

「……ちげぇ。意味は自分で考えろ」
「考えろって──」

「奏ちゃんぬけがけ!」
「……知らねぇな、なんのことだ」

話の途中、走り回っていたみんなが戻ってきて、新くんが奏くんをのぞき込むも、奏くんは目を伏せどこかを向く。

「そっぽ向いてもだめだよ奏。遠回しに和椛のこと好きって言ってると僕は思った。というかそうだよね間違いなく」
「え、奏先輩も和椛のこと……?え?」
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