溺愛されるオッドアイ

私たちの学校はもともと女子校で。
校舎を増築し共学が決定してから、正門から入り、左が女子校舎、右が男子校舎とわかれている。
真ん中にあるのは昇降口に移動教室や食堂、そして体育館。
昇降口で男子を見かけるくらいで。
食堂に行けば共有だから唯一、一緒の空間の場所。

校舎の行き来に制限はもうけられてはいないけれど、特に知り合いや友達がいないと行く理由なんてほとんどないに等しい。
それでも試しに行く子もいるらしいけど。

だからかな……女子校舎に男子が来ることはもっと珍しいからこんなにさわがれてるのは。

「え、奏様って、あの?」
「……莉乃、誰なのその、そうさまって」

立ち上がる莉乃を見上げてたずねると、なぜか信じらんない!という顔をされた。

え……なんかすごい人なの?
でも、それもそうか……様付けで呼ばれてるくらいの人なら。私は全く知らないけど。

「うそ、知らないの和椛」
「なんのこと?」
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