溺愛されるオッドアイ
Ⅲ 懸賞


✿✿


奏様とやらに付箋をもらい、呼び出された私は、散々他の女子たちに質問攻めを食らった。

"知り合い!?"
"どういう関係!?"
"教室でどんな話されたの!?"

などなど。

話したことのない子からも聞かれ、挙げ句誰かは分からないけど、知らないうちに付箋が消えていた。
莉乃いわく『奏様が触れた付箋は価値あり』と。だからさりげなく女子の誰かがもらったんじゃない?とのこと。
別に付箋がどうなろうと構わないのだけど。


休み時間も放課後になっても囲まれたせいで、教室を出るのが遅くなってしまった。
でもそのおかげで、男子校舎の生徒が少ないから人目があまりないのは助かる。

──こっち?かな。

校舎のつくりが微妙に違うし、来たことがないから把握(はあく)できていない。
階段を探し、とりあえず四階にさえ行けばなんとかなると思ったのに……

「四階の……どこ?」

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