溺愛されるオッドアイ
──中学校にこんな部屋、普通ないよね。こんな部屋が用意されるほどStray……だっけ?それだけすごいってこと?
「おせぇぞ」
部屋の一番奥にある、まるで大企業の社長みたいに大きなデスクに重厚感のあるレザーの椅子。
その椅子に座りくるりとこちらを向いたのは、私を呼び出した張本人──奏様である。
ガチャリとドアが閉め、手招きした男の子は頭の後ろに手を組みながら奏様の近くに歩いて行った。
入口から数歩しか進まず、小さく会釈をし止まる私を見て、奏様は息を吐く。
「……まあいい。とりあえず最初は自己紹介でもするか。俺は黒夜奏。お前と同じ二年だ」
「んで、おれは夏木新!おれも二年ね。この学校、女子とは離ればなれじゃん?だからかわいー子と話せてラッキー!ってことでよっろしく」