溺愛されるオッドアイ
──!!
奏様の言葉に結構な衝撃を受ける。
でもここで顔に出すわけにはいかず、なんとかたえた。
「……なんのこと?どこを見て言ってるか分からないけど、人違いだと思うよ」
「ほう、本当にそうか?」
誤魔化しのうそ。
だけど、表情はかえずわずかに細められた紺色の瞳が私をまっすぐ見つめてくる。
無駄だ、という圧がすごい。
でも、すんなり『はい』と言うわけには──
汗をにじませれば、奏様はゆっくりと立ち上がり私のもとへと歩いて来た。
「っ……なに」
「人違いかどうかの確認だ」
私の周りを歩き出し、丁度真後ろに行った時……パチンッとシーリングファンが止まった。
より暗くなると同時に腕が強引に引っ張られ、奏様の方を向かされると、驚く前に前髪がよけられてしまった。