溺愛されるオッドアイ
「……ほう」
「ッ!?離して……!」
手を払いのけるも、その前に手は引っ込められ、私の手は空を切った。
そして腕が離され、また薄暗くなった部屋。
「ちょっ今、光ってた!?光ってたよ目!」
新くんにも見えたのだろう。
珍しいものに目を輝かせ、興奮気味に近づいてくる。
だから私は顔をそむけてそっぽを向いた。
「ずいぶんと強引なんだね。私苦手」
「知るか、お前の好みなんざどうでもいい。それよりも……文房具屋近くの話はお前のことだろう」
「知らな──」
「とぼけても無駄だ。俺はあの時、野次馬の中にいたんだからな」
野次馬……てことは、おもむろに見ていたってこと?
ならなんで助けに行かないの?
そう口にしようとすれば、
「一部でウワサされてるオッドアイ……角度にもよるがお前の目が光って見えたのは事実だ。キャップもフードも真っ黒だったせいかもな」
「……なんでそんなことが言えるの」