溺愛されるオッドアイ
「鈍感だな。俺は事が済んですぐお前のあとをつけた。俺に気づけなかったのは残念だったな 警戒心が強すぎてわかりやすいんだよ。……それと、お前が家に入った一瞬、玄関に明かりがなかったんだろ。光ったのが見えた」
それが暗いなかで光るという仮説をたてる理由になった、と奏様は言う。
でも、それだけで私を呼び出す理由にはならないと思うんだけど……。
「通りの喧嘩を間近で見て思ったが、お前のその目……何が見えてる?」
「っ!」
耳元でささやかれた最後の一言で、思わず振り返ってしまった。
目の色のことだけならまだしも……あの数分の出来事の中で私の目のことを見透かしているなんて。
「それを聞くために私を呼び出したの?聞いてどうするの」
「それだけではないけどな。聞いてどうするかはお前がこたえてから言うことにする」