溺愛されるオッドアイ
話すべきなのか、やめておくべきか。
数秒の中ではげしくかっとうするも今一度、奏様を見れば、またまっすぐ見据えてくる。
「……口外しないって、例え口約束でも守ると言ってくれるなら」
「ああ、約束しよう」
「もちろん、おれも約束するよ」
それから、その場で私は自分の目のことを話した。
自分の視界にとらえてることのよくないことが、スローモーションに見えるのだと。
「──だからか。女のお前がいとも簡単に不良どもを倒せたのは」
「ほぇー……すげぇ役に立つ目じゃん?」
「きれいな目にはそんな秘密があったとはな」
え……?
役に立つ目……きれいな目?
てっきり変だと言われるものだと身構えれ、スカートのすそを握りしめていたのに。
つい、あっけにとられてしまう。
「あ、あの……」