溺愛されるオッドアイ
「……惚れた」
「え?」
ほ、惚れた?
今、間違いなく惚れたって……しかもうっすらと笑いながら。
「それってどういう意味……?」
「かんちがいすんなよ?俺はお前の目に惚れた、って言ったんだ」
「目って……」
「見ぬふりするには惜しい能力だ。俺はその目が欲しい」
今、なんて言った?私の目が、欲しい?欲しいってなに!?
「急に目が欲しいって言われるのはホラー過ぎるんだけど……」
じとっと目を細めれば、そりゃそうかと何度も頷かれる。
「今のじゃ当然言葉が足りねぇか。つまり……お前の目の能力、俺のそばで使えってことだ」
「めっずらし……!奏ちゃんが直々に勧誘なんて」
「どうして?私は別に、不良同士のいざこざに混ざるつもりはないの。巻き込まれるのもね」
「この間は自分から首を突っ込んだのにか」
「こ、この間は……たまたま居合わせたからであって──」
言い訳らしい言葉を並べると、すぐそばのドアが開いた。