溺愛されるオッドアイ
「……おっと?まさかと思うけど、全くおれらのこと知らない感じ?」
「そんな子いるの?」
新くんは苦笑いをし、白髪の子はあまり表情を変えずぽつりと言った。
Strayを知らないのは珍しいらしい。
でも本当に私は知らない。いや、知らなかったというべきか。
「……奏様はやめろ。奏でいい」
にしても……と、奏様……改め奏くんは腕を離して立ち上がった。
「ずっと思ってたんだが、お前なにも気づいてねぇな?」
「今度は何のこと?」
「俺らが、不良に囲まれてたお前を助けたことをだ」
え……?
改めてゆっくりとみんなの顔を見渡せば、確かに見たような……。
「やっぱり鈍感だな」
そう言って肩ごしに笑う姿が、あの五人組を倒した去り際に見た笑みと重なった。
──肩にかけたブレザー……四人……そうか。
片せ、その合図は奏くん。
それで新くんたちが倒したんだ。