溺愛されるオッドアイ
瑚白くんも新くんも詳しいことを話してくれて、頷きながら聞いていれば奏くんは地図のあるところを拡大した。
「東西をわけているのは、この地図に映るここの線路だ。場所は理解できるか?」
「えっと……うん、大丈夫。分かった」
近場にある歯医者やスーパーを頭に浮かべれば、奏くんがさす線路があるところをイメージできた。
「そして、おそらくお前が倒したしたっぱは、Murkinessんとこのやつだ」
……話を聞いていてもしやとは思ったけどやっぱりそうだよね。
トイレでの情報は確かだったってことだ。
だからなんとなく心構えができていたのか、思ったより衝撃は少ない。
……冷静に考えれば大事なんだけどね。
「お、お、お前っおどろかないのかよ……」
ずっと背後霊と化していた和真くんが顔半分を見せながらたずねてきた。
つい、私は目を丸くしてしまう。
「……和真くんから話しかけてくれたことのほうがおどろいた」
「ぶは!奏ちゃんっ、うちのお姫様おもしろいんですけど!」
「よかったね和真、女の子に話しかけられて。進歩と言えるよ」
シリアスな空気が一変し、和真くんをからかう空気へと変わり、奏くんはため息をついた。