溺愛されるオッドアイ
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「……和椛、それはなに?なにに使うの?」
「わー、何を出すのかと思えば。和椛ちゃんどうすんのそれ?」
四階の部屋にて、私はカバンからじいちゃんの孫の手を見てひらめいたモノを見せた。
「これはねマジックハンド。こうやってつかんだり出来るの」
ガチャコン、と先端のつかむところを動かしてみせる。
「……はっ、なるほどな」
「どーゆーこと?」
なにか察し、笑う奏くんに新くんや瑚白くんは首をかしげたまま。
だから実践してみることに。
「こういうことだよ」
「うわっ!?なんだよ!?」
相変わらずうまく話ができず、デスクに隠れる和真くんの方へと私はマジックハンドを伸ばした。
驚きながらも和真くんは、ちょんちょんといじっている。
「これなら、ある程度距離は保てるし直接触れないなら緊張もやわらぐかと思って……克服のための道具にどう?ほら見てよ。伸ばす距離を調整すれば、私近くまで行けるし、遠ざかることも出来るよ」