溺愛されるオッドアイ
持ち手で距離調整をしていれば、
「お、俺のために買ったのか?」
「和真くんとも話したいし。これ、小型で持ち歩けるから」
今までで一番近づいたまま顔を出してくれた。
「な、なら……それで」
でも顔を赤らめ、すぐにデスク裏へと隠れてしまった。
だけど今のはわりと話せた気がする。
「うっらやましー和真ったらー。和椛ちゃんにそんなことしてもらっちゃって」
「うるさいなっ」
デスク裏をのぞく新くんにつむじをつつかれ、振り払うために立ち上がった和真くんと、目が合った。
「その……なんだ……あ、ありがと、って思ってる。ってなんだよその顔は……!」
「いや……はじめて笑ってくれたな、と思って」
「はっ!?な、何言ってんだバカバカばーか!」
シャア!と猫が威嚇するがごとく、バカの連発。
だけど、そんなの構わない。和真くんの笑ったとこ見れたから。進歩、進歩。