溺愛されるオッドアイ
奏くんは『まだまだだな』と和真くんをひと目見てまた前を向いた。
「まあ色ちゃん、和真が帰り道に女の子と一緒ってだけでもすごい成長じゃん?」
「それはそうだけど、僕が歩きづらくて仕方ない」
「いーじゃん?和真のためよ、たまにはおれも代わってやるからー。おもしろいし?」
クククッといたずらっ子みたく笑う新くん。
しかし、会話がやんだ途端……
「なーんて、んなこと言ってても……こうして楽しいひとときにちょくちょく邪魔が入るってわけよなぁ」
十字路から曲がってきて、こちらを向いたのは不良くんたち。
私たちの和やかな雰囲気が一変し、足を止めると四人はすでに鋭い瞳で正面を向いていた。
「とりま、お姫様は奏ちゃんといて。おっけ?」
「わ、分かった」
お姫様と言われ、反応が鈍くなってしまったけど頷いてみせれば『よろ』と私の頭を撫でて新くんはにこりと笑った。