溺愛されるオッドアイ
奏くんと私の盾になるように新くんたちが立てば、空気がいっきにピリつく。
すると、あっち側の一人が合図すると同時にこちらへと突っ込んできた。
「んじゃいつも通りに頼むよー」
「分かった」
「余裕だっての!」
指を鳴らし、新くんたちも走り出すと、
「……っ!」
不意に隣にいる奏くんに肩を引き寄せられ、近くなった横顔に慌てて視線をそらす。
いい匂いがしたとか考えてはいけない。……いけない。
じっと、すぐに終わるであろう喧嘩の行く末を見守っていれば、先程合図を出していた子が不敵に笑ったのが見えて……。
誰がどう見ても強いのは新くんたち。
なのに──あの笑いはなに?
違和感を覚えるとすぐ後ろから"カラカラカラ"と音が──
「奏先輩ッ!!」
私と奏くんが音と和真くんの声に振り向けば、男の子の持つバットが振り下ろされようとしていた瞬間だった。
一瞬のうちにより奏くんは私を抱き寄せて、受け止めようと腕を上げようとする。
けれど……